建築さん避難規定

ホテルに泊まったらまず避難経路を確認
ならまず避難について知っていなけりゃいけないべ

避難施設とは…
特殊建築物などで、不特定多数の人が安全に避難できるように設ける避難階段や避難通路などの総称である
(法35条、令116条の2〜128条の3)
歩行距離とは…
居室から直通階段までの歩行距離のことである
(1)地下街を除き、下表の数値以内に直通階段or傾斜路を設けなければならない
(令120条)

歩行距離(m)

構造及び階⇒

↓建築物の種類↓

主要構造が耐火構造又は不燃材料

で造られている場合

その他

の場合

15以上の階

その他の階

内装制限

内装制限

採光に有効な窓その他の開口部の面積が、居室の床面積の1/20以下のもの

百貨店・マーケット・展示場・キャバレー・カフェー・ナイトクラブ・バー・ダンスホール

遊技場・公衆浴場・待合・料理店・飲食店

物品販売店舗(10岼焚爾里發里鮟く)の主たる用途に供する居室

20

30

30

40

30

病院・診療所(患者の収容施設があるものに限る)・ホテル・旅館・下宿・共同住宅

寄宿舎・児童福祉施設等の主たる用途に供する居室

40

50

50

60

30

機Ν彊奮阿竜鐚

40

50

50

60

40

比較的大多数の人が集まる場所や高層階では歩行距離は短めに!

(2)直通階段が2つ以上ある場合は2方向避難を確実にするために下図の重複区間距離は表の距離の1/2を超えてはならない
(令121条3項)『歩行の重複距離』

a〜bまでが重複区間距離だっぺ

避難階以外で避難階に通じる2つ以上の直通階段を設けなければいけない場合とは
(令121条)

主要構造部が、耐火構造、又は不燃材料以外(木造など)

主要構造部が、耐火構造、又は不燃材料(鉄骨造・RC造など)

劇場・映画館・演芸場・観覧場・公会堂・集会場・1,500屬鯆兇┐詈品販売業を営む店舗

面積に関係なくすべて

面積に関係なくすべて

5階以上の階にあるキャバレー・バーなど

100を超えるもの

200を超えるもの

病院・診療所・児童福祉施設など

病院の床面積の合計が50を超えるもの

病院の床面積の合計が100を超えるもの

ホテル・旅館・下宿

宿泊室の床面積の合計が100を超える

宿泊室の床面積の合計が200を超える

共同住宅

居室の合計が100を超える

居室の合計が200を超える

その他の居室

避難階の真上階で200を超えるもの

避難階の真上階以外で100を超える

避難階の真上階で400を超えるもの

避難階の真上階以外で200を超える

不特定多数の人が集まるところほど2方向避難が大切になってくるべ

ただ、直通階段を屋外階段とする場合は、木造階段としてはいけねぇべ

廊下の幅員とは…
避難通路としての幅を表す
(令119条)

両側居室(中廊下)の場合

片側居室(片廊下)の場合

小学校・中学校・高等学校(児童・生徒用)

2.3m以上

1.8m以上

病院(患者用)

1.6m以上

1.2m以上

共同住宅の共用廊下(当階の床面積合計>100)

居室の床面積合計>200屬粒(地階は>100)
(3室以下の専用廊下は、免除)

人が多いほど廊下は広くなくっちゃ

避難階段とは…
火災時などに火炎や煙の侵入を防ぎ安全に避難できることを目的とする階段
(令123条)
屋内避難階段・屋外避難階段・特別避難階段に区別される
屋内避難階段の構造規定
階段室の壁
耐火構造とする
天井
下地・仕上げを不燃材料とする
採光
採光窓や予備電源つきの照明設備を設ける
階段室の窓
屋内に面する窓は1岼米發量崙りガラスの羽目殺し窓
屋外に面する窓は他の窓と90cm以上離す
階段室に設ける出口
常時閉鎖式防火戸(遮炎性能有)or煙感知により自動閉鎖する防火戸(遮炎性能有)
階段
耐火構造避難階まで直通させる
屋外避難階段の構造規定
階段の位置
屋外階段は窓から2m以上離して設ける
階段室に設ける出入り口
常時閉鎖式防火戸(遮炎性能有)or煙感知により自動閉鎖する防火戸(遮炎性能有)
階段
耐火構造避難階まで直通させる
特別避難階段について
特別避難階段とは…
階段室と屋内との間にバルコニーや排煙機能を持つ附室を設け、煙を排除できるようにした階段
附室は非常用エレベーターのロビーと兼用されることが多い
附室以外の室内に窓を設けてはいけない
附室は煙を階段室に流れ込まないようにするために設けるんだべ

ここからは避難時間を稼いでくれる排煙設備について学ぶっぺ

排煙設備の設置
(令126条の2)

排煙設備とは…
外気に接する場合⇒排煙窓
外気に接しない場合⇒排煙機と排煙ダクト
などのことをいう(とにかく煙を排除してくれるものだな)

以下の建物には排煙設備が必要となる

  1. 特殊建築物(倉庫・自動車車庫などを除く)で延べ面積が500を超えるもの
  2. 階数が3以上で延べ面積が500を超える建築物
  3. 無窓居室(天井から下方80cm以内の開放できる部分の面積が床面積の1/50未満のもの)
  4. 1000屬鯆兇┐觀築物の居室で、その床面積が200屬鯆兇┐襪發

大多数の人が集まる場所や、排煙しにくい場所に必要なんだべなぁ

ただし、以下に該当するものには排煙設備は不要となる

  1. 高さ31m以下にある居室で、100岼米發瓦箸亡峪点敲匹防煙壁(不燃材料で造られた、天井から下方に50cm以上の垂れ壁)によって区画されたもの
  2. 病院、ホテルなどで準耐火構造で100岼米發剖莢されたもの
  3. 学校など(学校・体育館・ボーリング場・スポーツの練習場など)
  4. 機械製作工場などで主要構造部が不燃材料で造られたもの

避難時に煙が広まらないようになっていればOKってことなんだなぁ

排煙設備の構造
(令126条の3)

  1. 建築物を500以内ごとに防煙壁(天井面から50cm以上突き出た垂れ壁)で区画する
  2. 排煙口は各区画部分ごとに、30m以内とする
  3. 排煙口は(天井から80cm以内)か排煙風洞で排煙する
  4. 排煙口には手動開放装置を設ける(体育館とかにねぇべか?)

つまり500ごとに30m以内の間隔でなどから排煙をし、手動開放装置をつけるべし

こっからは避難するときに助けてくれる照明さんだっぺ

非常用照明装置の設置
(令126条の4)

非常用照明装置とは…
災害の停電時の避難行動をスムーズにするため、最低限度の照度を確保するものである(煙で視界が狭くなるから気をつけろ!!)

以下の建物の部分には非常用照明設備が必要となる

  1. 特殊建築物(倉庫・自動車車庫などを除く)の居室
  2. 階数が3以上で延べ面積が500を超える建築物の居室
  3. 無窓居室(採光有効面積がその室の床面積の1/20未満)
  4. 延べ面積1000屬鯆兇┐觀築物の居室
  5. 1〜4の居室に通ずる廊下・階段・その他通路

ただし、以下のものには非常用照明装置は不要である

  1. 戸建住宅・共同住宅の住戸
  2. 病院の病室・下宿の宿泊室・寄宿舎の寝室

ただし、もちろん廊下や階段には必要となるっぺ

非常用照明装置の構造
(令126条の5)

  1. 直接照明とし、床面において1lx(ルクス)以上とする
  2. 照明器具は、火災時でも光度が著しく低下しないこと
  3. 予備電源を設ける
  4. 火災時に停電した場合自動的に点灯し、避難するまでの間1lx以上を保つこと

とにかく、災害時+停電時に1ルクス以上の明るさが自動的に保てればよいってこと

ここからは消防士さんが入ってこれるようにするための規定だっぺ

非常用進入口の設置
(令126条の6)

非常用進入口とは…
非常時に消防士さんが消火・救助目的で外部から進入するための入り口である
建築物の高さが31m以下の部分で、3階以上の階(つまりはしご車が活用できる範囲)に設置します

ただし、以下の場合には進入口は不要である

  1. 非常用エレベーターが設置してある場合
  2. 道路及び幅員4m以上の敷地内通路で道路に通ずるものに接する外壁面に設ける開口部(直径1m以上の円が内接できるor幅75cm以上で高さ1.2m以上)が外壁の長さ10m以内に設けられている場合

要は進入口の変わりになるようなものがあればよい(消防士さんが速やかに救助に向かえれば良い)

窓が狭いと消防士さんが入れないから大変だっぺ

こんな風な窓見たことない?
外から開けられる窓だっぺ

非常用進入口の構造
(令126条の7)

  1. 道路及び幅員4m以上の敷地内通路の外壁面に設ける
  2. 設置間隔は40m以内
  3. 進入口は幅75cm以上・高さ120cm以上・下端の床面積からの高さ80cm以下
  4. 外部から開放or破壊して室内に進入できる構造に
  5. 奥行き1m以上、長さ4m以上のバルコニーを設ける
  6. 進入口近くに赤色灯を設け、非常用の進入口と表示する
  7. 国土交通大臣の定める基準に適合すること

要するに、消防士さんたちがスムーズに入れるような構造でなきゃいけないってことだっぺ

3.に関してこんな窓を設けなければいけねぇべ

5.に関してこんなバルコニーを設けなければならねぇべ(赤い丸は赤色灯だっぺ)

ここからは消防士さんが使う非常用エレベーターに関する項目だべ

非常用エレベーター(昇降機)の設置
(令129条の13の2)

非常用エレベーターとは…
火災時などに消防士さんが消火や救助のために使用するエレベーターを指す
建築物の高さが31mを超える建築物に設けなければなりません
(非常用進入口がない範囲だっぺ)

ただし、以下の場合には非常用エレベーターは不要である

  1. 高さ31m超の部分が機械室や物見塔などである(人が常にはいないっぺ)
  2. 高さ31m超の部分の各階の床面積の合計が500岼焚
  3. 高さ31m超の部分の階数が4以下の耐火建築物で、床面積100岼米ごとに防火区画(遮煙性能のある特定防火設備)したもの
  4. 高さ31m超の部分が不燃物品倉庫で出火のおそれが少ない

要するに、消火の優先順位が低そうな場所に行く必要ないってことだっぺかな

非常用エレベーターの構造
(令129条の13の3)

  1. エレベーターの一般基準(令129条の4〜11)による
  2. 設置数:高さ31m超の部分の最大床面積の階の床面積が1,500岼焚1台 1,500岼幣3,000岼米發鯀すごとに+1台
  3. 昇降路ロビー:各階で屋内と連結する(避難階は除く)
  4. エレベーターの昇降路:耐火構造の床・壁で囲む
  5. 避難階のエレベーターの昇降路から屋外への出口までの距離30m以下
  6. 避難階その上下階の昇降ロビー中央管理室からカゴを呼び戻すことができる
  7. エレベーターのカゴ内と中央管理室とを連絡する電話を設ける
  8. エレベーターに予備電源を設ける
  9. エレベーターのカゴの定格速度≧60mとする

要するに、設置数以外は当然のお話なんだな

ここからは内装の制限についての項目だべ

内装制限とは…
建築物の居室とその居室に通ずる廊下・階段などの天井や壁(腰壁が免除されることもあり)の内装材不燃材料準不燃材料難燃材料を使用しなければならないという制限のこと

内装制限を受けるもの
(令128条の3の2)

用途など

耐火建築物

準耐火建築物

その他

内装箇所

内装材料

不燃

準不燃

難燃

(1)

劇場・映画館・演芸場
観覧場・公会堂・集会場

客席≧400

客席≧100

居室⇒天井・壁

(床から1.2m以下の腰壁を除く)

通路など⇒天井・壁

(2)

病院・診療所(患者の収容施設があるものに限る)

ホテル・旅館・下宿・共同住宅・寄宿舎

児童福祉施設など

3階以上の合計≧300

2階部分≧300
(病院は病室のある場合のみ)

床面積合計≧200

居室⇒天井・壁
(床から1.2m以下の腰壁を除く)

通路など⇒天井・壁

(3)

百貨店・マーケット
展示場・キャバレー
カフェー・ナイトクラブ
バー・ダンスホール
遊技場・公衆浴場
待合・料理店
物品販売店(>10)

3階以上の合計≧1,000

2階以上の合計≧500

床面積合計≧200

居室⇒天井・壁
(床から1.2m以下の腰壁を除く)

通路など⇒天井・壁

(4)

自動車車庫
自動車修理工場

全部適用

当該用途部分・通路⇒天井・壁

(5)

地階又は地下工作物内に設ける居室を(1)〜(3)の用途に供する特殊建築物

全部適用

居室・通路⇒天井・壁

(6)

学校・体育館
高さ31m以下の(2)の用途部分を除く全ての用途

階数3以上⇒延べ面積>500

階数2  ⇒延べ面積>1,000

階数1  ⇒延べ面積>3,000

居室⇒天井・壁
(床から1.2m以下の腰壁を除く)

通路など⇒天井・壁

(7)

無窓の居室
{開放できる窓など(天井から80cm以内)が居室床面積の1/50未満}

当該居室床面積>50

居室・通路など⇒天井・壁

(8)

採光無窓の居室
{令20条の有効採光のない温湿度調整を要する作業室など}

全部適用

(9)

住宅及び併用住宅の調理室・浴室など

階数2以上の建築物の

最上階以外の階

調理室など⇒天井・壁

(10)

住宅以外の調理室・浴室
乾燥室・ボイラー室など

全部適用

は3階以上の階の天井の仕上げには使用できない(基本的には不燃と準不燃だべなぁ)

注)病院・診療所については、その部分に患者の収容施設があるものに限る
注)共同住宅は200岼米發頬媛亢莢茲気譴燭發里鮟く

それぞれ構造や規模によって内装制限の適用の有無が変わってくるので注意だべぇ

ちなみに…

内装制限の適用除外となるものとは
(法129条の7より)

  1. スプリンクラー設備、水噴霧消火設備、泡消火設備、その他これらに類するもので自動式のものを設ける場合
  2. 令126条の3に適合する排煙設備を設ける場合

これら2つを併設する場合に除外になるんだべぇ〜

=おまけ=

避難施設とは…
特殊建築物などで、災害時に不特定多数の人が安全に避難できるように避難階段や避難通路などの総称的な俗称
(法35条、令116条の2〜128条の3)